バドミントンのプレイヤーにとって、ストリングが切れてしまうのは非常にストレスのかかる問題です。
しかし、ストリングがすぐに切れてしまう原因は様々であり、その解決策も多岐にわたります。
この記事では、バドミントンのガットがすぐに切れる原因と対策について、詳しく解説します。
バドミントンのガット(ストリングス)がすぐに切れる原因
バドミントンラケットのガットが切れる原因は以下の5つが考えられます。
- グロメットの割れ
- 気温の変化
- ノッチング
- 過度なガットテンション
- 使用による擦り切れ
1つ1つ詳しく解説していきます。
グロメットの割れ
グロメットが割れることは、ガット(ストリング)が切れる最も一般的な原因です。
グロメットとは、プラスチックの部品で、ガットが通る穴に取り付けられます。
グロメットは基本的に、ガットがフレームに直接触れないようにするために使用されます。
フレームは角が尖っていることが多いため、グロメットがあることでスムーズな移行ができ、ガットが長持ちするようになります。
しかしながら、グロメットが破損し割れてしまうことがあります。
その場合、ガットがフレームに直接触れるようになり、支持力が低下し、ストリングが切れやすくなります。
気温の変化
気温の変化によってガットが切れやすくなります。
特に、寒冷地にお住まいの方にとっては、致命的な問題になります。
ラケットを暖かい環境で保管し、冷え切った体育館でプレーすると、急激な温度変化によりガットがもろくなり、切れやすくなります。
ノッチング
ノッチングとは、ガットが切れる最も一般的な原因の1つです。
ガットに切り込みが入り、その結果、ガットが細くなって切れてしまう現象を指します。
ガットにノッチングが発生する原因はさまざまで、主なものは以下の通りです。
- 2本のガットが交差する部分では、テンションがかかっているため、ガットが徐々に食い込んでいきます。
- ラケットをバッグから取り出したり、保管中に鍵やバッグのファスナーなどの尖ったものがガットに小さな切り欠きを作る可能性があります。
- シャトルを打つときにミスをした場合、スマッシュのようなパワフルなショットでシャトルの羽の部分に当たることがあり、これがノッチングの原因になることがあります。
過度なガットテンション
ラケットのテンションが過度に高くなると、メインガットとクロスガットが交差していない部分で問題が起こりやすくなります。
この部分でシャトルを打つと、クロスガットがないためにメインガットが通常よりも反り返ります。これにより、メインガットに負担がかかり、切れやすくなってしまうのです。
ノッチングと同様に、パワフルなショットほど、断線する確率は高くなります。
使用による擦り切れ
使用による擦り切れはシャトルのミスショットではなく、単に同じガットを長期間使用し続けた結果、徐々に劣化して切れてしまう場合があります。
上記に挙げたガットが切れる原因に当てはまらない場合は、長期間したことによって、ガットが切れることがほとんどです。
間接的に影響するバドミントンのガットが切れる原因
間接的に影響するガットが切れる原因を5つ紹介します。
- プレイヤーの技術
- プレースタイル
- ガットのテンション
- ガットの太さ
- ラケットのメンテナンス
1つ1つ詳しく解説していきます。
プレイヤーの技術
プレイヤーの技術も間接的にガットが切れる原因になります。
初心者の方は、ラケットの中心(スイートスポット)でシャトルを打つのが難しい場合があります。この場合、いわゆる「下手切れ」が起こります。
スイートスポット以外で打つと、ガットに負担がかかりやすいので、ガットが切れやすくなります。
常にスイートスポットでシャトルを打つように心がけましょう。
プレースタイル
プレースタイルによってもガットが早く切れることがあります。
攻撃的なプレースタイルでスマッシュを多用する場合、ストリングにより多くのストレスがかかり、より簡単に切れる可能性が高くなります。
ガットのテンション
ガットのテンションは、ガットの耐久性や切れる速さに影響します。
テンションが高くなるほど、ガットにかかるストレスも大きくなります。
メインガットとクロスガットが交差する箇所にできる切れ込み(ノッチング)も、ガットのテンションが高ければ高いほど早く発生します。
ガットの太さ
ガットの太さは、耐久性において重要な役割を果たします。
ガットが太くなるほど、耐久性も高くなるとされています。
ただし、ガットが太くなると、ショットのコントロールが低下するというデメリットもあります。
ラケットのメンテナンス
ラケットのメンテナンスはガットの耐久性にも影響を与えます。
例えば、先に述べたグロメットが最いたる例です。
グロメットが割れたり欠けたりすると、使用しているガットの寿命に大きな影響を与えます。
ラケットのメンテナンスすることは、ストリングの寿命を延ばすことにつながります。
バドミントンのガットがすぐに切れる場合の対策
ガットがすぐに切れる場合には以下の3つを対策をするようにしましょう。
- グロメットを新品に交換する
- ラケットにはカバーを付けて保管
- ガットの太さを太くする
これらを行うことで、ガットがすぐに切れることが少なくなっていきます。
バドミントンのガットがすぐに切れる原因と対策:まとめ
バドミントンのガットがすぐに切れる原因としては、グロメットの割れやガットの長期間使用による擦り切れなどが挙げられます。
対策としては、適切なテンションや太さのストリングを使用することや、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
これらの対策を講じることで、バドミントンプレイヤーはストリングの寿命を延ばし、プレーの快適さを維持することができます。